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「あなたたちと出会えてよかった」から「私と出会えてよかった」へ

 

ホームホスピスにじいろのいえで、よく住人さん(利用者さん)とのかかわりあいの中で、「あなたたちと出会えてよかった」と言っていただけるような生活の支援とケアをしたいと話の中に出てきます。住人さんにとって人生の中で、「私たち」という存在が心の中にいられたら幸いに感じています。いくら「ホーム」とはいえ、本当の家でも家族でもない私たちですから、住人さんに出来ることなどは心わずかではあると思います。時間も限りがある中で、私たちは心をいかに寄せることが出来るかにかかっています。それは、文章に表すと簡単なように見えますが、とてもこれは、プロフェッショナルな仕事であると感じています。私たちの介護スタッフはもちろんの事、介護に携わる全ての人には、尊敬しております。そんな、なかでもどれだけ、私たちが住人さんの為に、ケアをできても、人生を終えるその瞬間は誰しもが「一人」です。だからこそ、住人さんご本人には【私と出会えてよかった】と思える最期を迎えてほしいと勝手ながら思っています。自分をとても褒めてあげられるような人生ではないかたもいらっしゃると思います。それでも、最後に自分の事を許してあげることが出来たらいいなと感じます。そんな、答えのない私たちのケアに対しての想いは、住人さんには届かないかもしれない。けれど、そんな寄り添いができたらとおもいます。