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介護職とメンタルヘルス

 

 

介護職の方々は、日々命や生活を支えるとても精神面での緊張感をもってプロフェッショナルと仕事をされています。


その介護職の方々に多いのは、精神疾患や精神状態の不安からくる、身体の不調を訴える方々が多く感じます。


介護の労災の中でも、代表格といえば腰痛です。近頃は、この腰痛も精神状態の影響を強く受けていると提唱される有識者もいるぐらいです。


介護職の方々がなぜこのように、心身の不調を訴えるかたが多いのか。様々な要因があると思いますが、「不規則な勤務体系」「身体の動かし方の知識の不足」「利用者やスタッフ同士での人間関係」という所は強く関わっているように感じます。確かに、介護の仕事は、体力を使う仕事です。


体の負担もありますが、だからこそ「ケアする側、される側」両方が、負担なく介護出来るという視点を持って、その中の工夫として、合理的な身体の使い方を学んでいくことがとても重要な要素に感じます。身体を上手く楽に合理的に使うことで、少しでも一つの介助動作が楽になっていければ、身体へのダメージを最小限に減らせるように感じます。


そして、不規則な勤務体系が他の職種よりも求められる介護職なので、この問題の改善というのは、難しいですが、この問題解決から向き合い続けることが、介護の未来を守る上で大切な事だと感じています。


人材を増やせれば、一人にかかる負担を減らせる為、やはり求人面の強化は、労働環境を守る為に常に求められます。そして、「利用者とスタッフ同士での人間関係」という問題があります。


介護職は、日常生活を様々な面でサポートするため、非常に精神力や集中力を求められ、様々なアクシデントに対しても、対応していかなければならないことが多々あります。


その中で、共に働くスタッフとは、時にはぶつかり、そして話し合い、解決する。と言うサイクルがあります。


きれいごとだけでは、解決や仕事が出来ないあまりこのような表現はふさわしくないと思いますが「戦場」のような、日々緊張感のある環境であると感じます。


そのなかで心や身体が常に緊張状態が続き、交感神経が常に高い状態ですと、体の不調は感じざる負えないように感じます。


【介護の仕事だから仕方ない】で終わらせないように努力し続けることはこの「ホームホスピス」を続けるうえで最重要課題に感じています。